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後鼻漏
後鼻漏とは、鼻水が喉に流れてくる症状を言います。
まず原因があり、それからその後、慢性の後鼻漏によって二次的な症状が出るので分
けて考えてみます。
1、原因
鼻水が喉に落ちる訳ですから、ほとんどの鼻水が出る鼻疾患です。
1)副鼻腔炎、特に慢性副鼻腔炎
2)アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎
3)萎縮性鼻炎
4)鼻の内部の腫瘍
5)ソーンワルト病
以下この(5)までは器質的疾患がある場合ですが、さらに
6)自律神経失調症や、全身疾患や低血圧などの関与など
7)一種の咽喉頭異常感症も加わったものでひどく感じる方もいます。
主に(1)と(2)が多いです。
また検査の結果鼻の疾患がないか、あるいは軽度であっても後鼻漏を強く訴える場
合は(5)のソーンワルト病を考えます。
この病気は鼻咽頭に胎生期の鼻咽頭嚢という小さな管が衣残してる場合で過去にア
デノイド摘出術を受けた人で開口部が閉鎖されて、炎症が起こると粘液性の分泌物が
たまり、膿瘍を形成して持続して咽頭に粘液流出を来す疾患ですが、めったにありま
せん。 |
後鼻漏(こうびろう)の状態
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図1
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図2
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図3
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鼻や副鼻くうの粘膜から鼻汁が多く出て,のどに下がってくる |
寝ている間に後鼻漏は下気道(気管,気管支,肺など)にもたまります |
朝起きると,たまっていた後鼻漏を外に出そうとしてセキとなります |
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