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痂皮形成が少なく、以前の分類では単純性萎縮性鼻炎(悪臭は放たない)に分類される人にも、“萎縮した粘膜は繊毛運動が消失し、粘液分泌も少ないから、粘膜上に細菌が繁殖して悪臭を放つ”という病態があるとも考えられます。
また、痂皮形成が少ないながらも、少ない痂皮の上に細菌が増殖し、悪臭を放つ、とも考えられます。
これらは狭義の鼻臭症と比べると弱い鼻臭のはずですが、これが多いように考えられます。
また、痂皮は鼻腔鏡を使用しないと分かりません。
萎縮性鼻炎の人は全身の粘膜が萎縮する傾向性があり、原因不明の嗄声が多くあります(過去の論文上、そう書かれたあります)。原因不明の嗄声があれば萎縮性鼻炎で確定として良いでしょう。
乾燥により痂皮に付着した細菌が悪臭を放つ、と成っています。乾燥がなければ悪臭は弱い(これは慢性副鼻腔炎に多いものです)、となっています。
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